新住協関西研修会 - 西紋建匠株式会社

2025.06.16

新住協関西　研修会

News

「新住協」という会があることを知って

入会させていただいたのが、１０年前。

ひとりで仕事をさせていただくことになって、

さてこれから、

どのように地域にかかわってゆけるのか

どんな家を作ってゆくのか、

建築技術者としてどう生きてゆくのか、

など、何もないゼロからのスタートの中、

不安と情念とを持ち合わせ、日々奔走していた、そんな時代でした。

そのころはまだ、

そこまで省エネルギーや高気密高断熱住宅が当たり前の時代ではありませんでした。

が、この新住協関西支部の研修会では、毎回熱い研修会と熱い懇親会が繰り広げられていました。

高性能な家にするための計画と施工技術について、オープンに語り合う、

懇親会でも、建築技術の話で盛り上がり、

会員の皆さんは、同志のような存在で、うれしかったのを鮮明に思い出します。

あれから１０年。

建築の業界や国の政策も、徐々に省エネ住宅をつくる方向に進み、

ある程度の地盤ができてきたようにも思います。

最近では、子育てグリーン住宅支援事業がスタートして、

これまでの長期優良住宅や、ZEH水準住宅仕様に加えて、

GX志向型住宅が発表され、一次エネルギー消費量の削減率が再生可能エネルギーを除いて35％という一つの指標が発表され、カーボンニュートラルの実現を掲げ、住宅政策の方向性なのだろうと考えました。

削減率35％というのは、興味深い数値で、

住宅の断熱性能や住宅内で使用する機器を含めての指標となります。

高性能住宅の考え方は、いろいろあって、

もちろん総合的にエネルギーが削減される方向になればよいと思いますが、

ここで、新住協が提案するQ1.0住宅を改めて考えてゆきたいと思います。

「誰もがつくれる燃費半分の省エネ住宅」

地域の気候を考慮し、気密断熱性能、窓、換気など

建物の本来の性能からアプローチしながら、

住宅の性能を考える。

高性能な機器で省エネ化することはもちろん大切で、一つの物差しではあるけれど、

ここで改めて、関西での高性能住宅とは何なのか、を

また、熱く会員さんみなさんと切磋琢磨しながら語り合いたいと思います、

１０年前も、今も、

これからも。